その板おとなの小さな実験室
あのころの好奇心、まだあります。

おとなの小さな実験室

付録の箱を開けるように、ひとつずつ。
自分で試すと、不思議はもっと面白い。

第4回 わたしの10秒

あなたの10秒は、
何秒?

時計を隠すと、10秒はどれくらい?
頼りにするのは、自分の中のものさしです。

  1. 「はじめる」を押したら、時計を見ずに待ちます。
  2. 10秒たった!と思った瞬間に「ここ!」を押します。
  3. 実際に何秒だったか、答え合わせしてみましょう。

心の中で数えても、感覚にまかせてもOK。音やカウントダウンは出ません。

目標は10秒

準備ができたら、どうぞ。

今度は、数えずにやってみる?

心の中で「1、2、3…」と数えたら、次は数えずに感覚だけで。どちらが近くなるでしょう。

10秒に慣れたら、20秒や30秒にも挑戦できます。同じやり方でも、毎回同じ記録になるとは限りません。家族や友達と交代して試すのも面白そうです。

今回の数字は、ボタンを押してから止めるまでの経過時間です。操作のタイミングも含まれる、小さな遊びとしてお楽しみください。脳年齢や能力を判定するものではありません。


第3回 文字につられる? 色あて実験

読まないで。
色だけ、答えて。

青色で書かれた「赤」。答えは「あお」。
ルールは簡単。でも、文字がちょっと邪魔をします。

  1. 文字の意味ではなく、文字についている色のボタンを押します。
  2. まず4問練習。そのあと「色だけ」と「文字あり」を各8問試します。
  3. 速さだけを競わず、できるだけ正しく答えてみましょう。

音は出ません。制限時間もありません。色の見え方や端末によって遊びやすさは異なります。

まずは練習から

文字に引っぱられずに答えられるでしょうか?

文字を無視するだけなのに、どうして?

色を答えようとしても、読める文字があると、その意味もつい受け取ってしまいます。文字の意味と色が食い違うことで答えにくくなる現象は「ストループ効果」と呼ばれています。

この遊びでは「色だけ」の四角と、「色と意味が食い違う文字」を比べます。正式な検査ではなく、文字の影響を体験するための簡単なアレンジです。

文字ありのほうが速いことや、ほとんど差が出ないこともあります。結果に優劣をつけるより、答える瞬間の「つられそう!」を楽しんでください。

参考:ワシントン大学 Neuroscience for Kids「Stroop Effect」


第2回 錯視のものさし

目を信じる?
ものさしを信じる?

2本の横線を、同じ長さにできますか?
ものさしを使わず、自分の目だけで挑戦です。

  1. 比べるのは、矢印の先を含まない、まっすぐな横線の長さです。
  2. スライダーで下の横線を伸ばしたり縮めたり。
  3. 同じ長さに見えたら「答え合わせ」!
上の線(お手本) 下の線(動かしてみよう)
短く長く

左右の矢印キーでも、少しずつ動かせます。

下の横線を動かして、同じ長さに見えるところを探してください。

どうして違う長さに見えるの?

これは「ミュラー・リヤー錯視」と呼ばれる現象です。横線そのものが同じ長さでも、両端についた斜めの線の向きによって、違う長さに見えることがあります。

私たちは線だけを切り離して見ているつもりでも、周りの形も一緒に受け取っています。なぜ起こるかには複数の説明があり、一つの理由だけで説明できるものではありません。

感じ方やずれの大きさは人によって違います。ぴったり合わせられても、ずれが大きくても、目の良し悪しを判定するものではありません。


見えているのに、
見えていない。

第1回 からだの不思議・盲点探し
付録の箱を開けるように、今日は自分の目で実験です。

  1. 左目を閉じて、右目だけで見ます。
  2. 「+」を見つめます。黒い点は追いかけません。
  3. 画面を目の高さにして、ゆっくり近づけたり離したり。パソコンなら顔を前後に動かします。

黒い点がふっと消える距離を探してみてください。

見つからないときに調節

まずは画面から30cmほど離れて、ゆっくり試してみましょう。

うまく消えないときは?

片目を閉じたまま、「+」を見続けてください。点のほうを見ると、また見えるようになります。印を結ぶ方向が水平になるように持ち、距離を少しずつ変えます。

スマホでは横向きにするか、「印の間隔」を広げる方法もあります。見え方や画面の大きさによって、見つけやすい距離は異なります。無理に近づけず、短い時間で楽しんでください。

どうして消えるの?

目の奥にある網膜には、視神経が出ていく場所があります。そこには光を感じ取る細胞がなく、点の像がちょうど重なると見えなくなります。この場所が「盲点」です。

ふだんは両目の情報や周囲の見え方が手がかりになるので、視界に穴があるようには感じません。

線を加えて試すと、点とその周りの白いすき間が消え、線がつながって見えることがあります。見えていない場所まで、脳が周囲の情報から補っているのです。

参考:Exploratorium「Blind Spot」。本ページの図と文章は、その板のために新しく制作しています。

これは見え方を楽しむ実験で、視力検査や診断ではありません。疲れたらひと休み。